国際連合食糧農業機関(FAO)駐日連絡事務所

公開イベント「SDGsの達成に向けたFAOの貢献と日本の役割」 日本担当FAO親善大使を迎えて(ご報告)

2019/03/12

  

  

外務省とFAO駐日連絡事務所は、持続可能な開発目標(SDGs)に関心のある方やFAOをはじめとする国際機関でのキャリアを希望する方などを対象とした公開イベントを東京・飯田橋のホテルメトロポリタンエドモントで開催しました。当日は政府関係者、国際機関、民間企業、団体、大学・研究機関、大学生・高校生等、約120名の方々にご来場いただき、イベントの開会に際しては、阿部俊子外務副大臣からご挨拶の言葉をいただきました。

1部では日本担当FAO親善大使の国谷裕子氏が「パリ協定とSDGsが問い掛けるもの」と題して講演を行い、気候変動の緊急性や飢餓の現状、またこれらを踏まえ、食料生産における持続可能性確保の重要性についてお話しいただきました。続くパネルディスカッションでは髙林宏樹外務省経済局経済安全保障課長がモデレーターを担当され、国谷氏を含めた5名のパネリストが登壇しました。各パネリストからはSGDs達成に向けた取り組みや連携の実践に関する紹介がありました。

FAO駐日連絡事務所長チャールズ・ボリコは、SDGs達成におけるFAOの役割やパートナーシップの重要性についてお話し、FAOが2018年に発行した報告書 「2017 Results Partnerships - Impact 2018」*を紹介、多様なアクターとの連携を通じたSGDs達成への貢献について報告しました。続いて国際協力機構(JICA)上級審議役山田英也氏は、SDGs達成に向けたJICAの役割とFAOとの連携について話され、世界各地でのJICAの活動はSDGs実現のための取り組みであること、またJICAとFAOの連携は事業実施や人材協力の面からも重要なものであることを述べられました。さらに農林水産省国際農業機関調整官藏谷恵大氏からは、農林水産省とSDGs、そしてFAOとの関係性について紹介いただき、省内においてもSDGsが存在感を増し、またこれによりFAOとの連携が確実に強化されていることを話されました。民間企業を代表して登壇いただいた日本電気株式会社(NEC)グローバル事業推進本部の今仲保宏氏は、SGDsの実現に貢献する官民連携の一例としてFAOモザンビークと連携して実施した電子マネー導入事業を紹介され、更なるパートナーシップの拡大への期待を述べられました。

料ロス・廃棄の削減に焦点を当てた第2部では日本担当FAO親善大使の中村勝宏氏が講演を行い、写真を交えて親善大使としてのこれまでの活動を報告されました。続くレセプションでは食料ロス削減をテーマとしたブッフェ料理をお披露目いただき、普段は廃棄される魚の部位を活用したスープやお寿司、残りご飯やパンを利用したデザートなど、約30品もの和洋食が会場を飾りました。来場者はメニューを手元にこれらのお料理を興味深く体験し、捨てられる食材を使用したとは思えないと感心する声も多く聞かれました。

また同会場では、国際機関への就職支援ブースを設け、外務省国際機関人事センターとFAO駐日連絡事務所によるキャリア相談も行なわれました。

本イベントを通して、SDGsの実現には多様なセクター間における連携が重要な鍵を握っていること、また食料ロス対策などの身近な活動を通じて個々人が起こすことのできる行動があることについて再確認しました。

*報告書 “2017 Results Partnerships - Impact 2018” (FAO, 2018) については以下のページをご覧ください。http://www.fao.org/partnerships/resource-partners/results-partnerships-impact/en/ 

ダウンロードはこちらから http://www.fao.org/3/I9057EN/i9057en.pdf


 

FAO駐日連絡事務所と外務省は3月12日(火)午後4時から、持続可能な開発目標(SDGs)に関心のある方やFAOをはじめとする国際機関でのキャリアを希望する方などを対象とした公開イベントを東京・飯田橋のホテルメトロポリタンエドモントで開催します。

公開イベント「SDGsの達成に向けたFAOの貢献と日本の役割」(共催:外務省・FAO駐日連絡事務所、協力:日本ホテル株式会社)は2部構成で、第1部ではSDGsをテーマに、日本担当FAO親善大使の国谷裕子氏の講演や外務省、農林水産省、JICA、民間企業の皆さまを交えたパネルディスカッションを行い、SDGs達成におけるFAOの役割やFAOとさまざまなセクターがどのように協力してSDGs達成に向けて取り組んでいるかをご紹介します。

第2部では、日本担当FAO親善大使の中村勝宏氏の講演をお聞きいただき、続いてレセプションとしてフードロス削減をテーマとしたブッフェ料理を体験いただきます。第2部の会場では、外務省国際機関人事センターによる国際機関への就職支援プログラムなどについて、皆さまからのキャリアに関する相談を承るブースも設置する予定です。

参加費は無料ですが、3月8日(金)までにお申し込みが必要です(お申し込み多数の場合は抽選とさせていただきますのでご了承ください)。

 

■日時:2019年3月12日(火曜日)16時00分~19時15分(受付開始 15時30分)

■場所:ホテルメトロポリタン エドモント(東京都千代田区飯田橋3-10-8)

■主催:外務省、国連食糧農業機関(FAO)駐日連絡事務所

■協力:日本ホテル株式会社

■プログラム

16時00分          開会挨拶 外務省

16時05分          講演1 「SDGsが問い掛けるもの(仮題)」

   国谷 裕子 日本担当FAO親善大使

16時15分          パネルディスカッション(パネリスト:50音順)

   今仲 保宏 日本電気(株)グローバル事業推進本部善大使

   国谷 裕子 日本担当FAO親善大使

   藏谷 恵大 農林水産省 国際機構グループ調整官

   チャールズ・ボリコ FAO駐日連絡事務所長

   山田 英也 国際協力機構(JICA)上級審議官

   髙林 宏樹 外務省 経済局経済安全保障課長(モデレーター)

17時20分          講演2 「親善大使として,料理人として,いかに食品ロスに取り組むか」

   中村 勝宏 日本担当FAO親善大使

17時45分          レセプション「フードロス削減をテーマにしたブッフェ料理」

(会場内に国際機関への就職説明・相談ブースを設置)

19時15分          閉会挨拶 チャールズ・ボリコ FAO駐日連絡事務所長

■参加費:無料(セミナー・レセプション共に無料、事前申し込み制)

■参加申し込み

Eメールに、氏名・所属・連絡先(Eメールアドレス)・電話番号を記入の上、[email protected]宛にお申し込みください。

申込締め切り:3月8日(金曜日)

※お申し込み多数となった場合は抽選とさせていただきます。