国際連合食糧農業機関(FAO)駐日連絡事務所

「世界食料デー」月間2018 シンポジウム in 横浜 考えよう!「食べること」「捨てること」~私たちの食とSDGs~ (ご報告)

2018/11/10

食の問題を社会の問題としてとらえ、自分たちでできることを考えてもらいたいと「『世界食料デー』月間2018 シンポジウム in 横浜」が10日、横浜市で開かれました。

シンポジウムは、国連食糧農業機関(FAO)やNGOなどでつくる団体「『世界食料デー』月間2018」と横浜市資源循環局の共催。日本担当FAO親善大使の国谷裕子さんが基調講演を行ったほか、NGOや企業の関係者らがそれぞれの取り組みを紹介し、訪れた約370人は熱心に耳を傾けていました。


今、世界では生産された食料の3分の1にあたる13億トンが毎年廃棄され、その一方で9人に1人が十分に食べられていません。

国連が定めた「持続可能な開発目標(SDGs)」では、2030年までに世界の飢餓をゼロにすることや食料廃棄を半減することなどを目指しています。

このシンポジウムではNGOや企業等が食の問題に取り組む活動を紹介します。

基調講演には、日本担当FAO親善大使である国谷裕子さんが登壇いたします。

国谷裕子さんはSDGsの情報の発信と共有を積極的にすすめており、本シンポジウムでは食に関する視点からお話しいただきます。

 

 【日 時】2018年11月10日(土)13:00~16:30(受付12:30~)
 【場 所】はまぎんホールヴィアマーレ(西区みなとみらい3-1-1)
 【定 員】先着300人(事前申込制)
 【参加費】無料
 【申込方法】

※定員に達しましたのでお申し込みの受付を締め切りました

 【共 催】「世界食料デー月間2018」、横浜市資源循環局
 【後 援】外務省、農林水産省、環境省、消費者庁、神奈川県

 

ープログラムー

 13:05 開会の挨拶(横浜市)
 13:15 基調講演「SDGs 今、私が伝えたいこと」
        国谷 裕子さん 日本担当FAO(国連食糧農業機関)親善大使
 14:10 事例紹介
       ■アフリカの食の現状とNGOの取組
        米良 彰子さん
        特定非営利活動法人ハンガー・フリー・ワールド 海外事業マネージャー・アドボカシー担当
       ■食の課題解決に向けた企業の取組
        金丸 治子さん
        イオン株式会社 グループ環境・社会貢献部 部長
       ■食品ロス削減に向けたシェアバッグの取組
        有木 真理さん
        株式会社リクルートライフスタイル ホットペッパー外食総研 上席研究員 
 14:45 休憩
 15:00 クロストーク
 15:45 「世界食料デー」月間のご紹介
 16:00 終了
 ※12:00~13:00と16:00~16:30に会場のロビーに「交流スペース」を設けます。
 シンポジウムに登壇する団体の他、食料問題に取り組む複数の団体が活動についてご紹介しますので、ぜひお立ち寄りください。

 

●シンポジウム会場でフードドライブを実施
 ■フードドライブとは
  各家庭で使い切れない未使用食品を持ち寄り、それらをまとめてフードバンク団体や地域の福祉施設・団体などに寄付する活動です。

 ■寄付できる食品
 缶詰、レトルト食品、お米、乾麺など

 ■受付条件
 未開封、賞味期限(要明記)まで2か月以上、常温保存できるもの

●SDGs(エスディージーズ)とは
 Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)の略称。国連が定めた、2030年までに世界が達成すべき17の目標。持続可能な社会の実現のために、飢餓や貧困、環境や教育など、世界が抱える課題をターゲットとしています。SDGsの詳細は国連広報センターのホームページをご覧ください。

 

ー基調講演登壇者 プロフィールー

国谷 裕子さん 日本担当FAO(国連食糧農業機関)親善大使

経歴:大阪府生まれ。米ブラウン大学卒。NHK「7時のニュース」英語放送の翻訳・アナウンス、NHK衛星「ワールドニュース」キャスターを担当。1993年から2016年3月までNHK総合「クローズアップ現代」キャスターを務める。この間、特別番組や「NHKスペシャル」等のキャスターも担当。2016年より「持続可能な開発目標 SDGs」の取材・啓発活動等を行っている。1998年放送ウーマン賞、02年菊池寛賞、11年日本記者クラブ賞、16年ギャラクシー賞特別賞受賞

著書:「キャスターという仕事」(岩波新書)

好きな食べ物:おにぎり