国際連合食糧農業機関(FAO)駐日連絡事務所

世界食料デー記念シンポジウム: 2030年までの「ゼロハンガー」達成を目指して(ご報告)

2018/10/16

 

 今年の「世界食料デー」のテーマ「私たちのアクションが未来をつくる ー 2030年までに飢餓のない世界は達成できる」を踏まえ、国際連合食糧農業機関(FAO)駐日連絡事務所は10月16日、国連世界食糧計画(WFP)日本事務所と共催で、国連大学で「世界食料デー記念シンポジウム: 2030年までの『ゼロハンガー』達成を目指して」を開催いたしました。当日は学生、民間企業、研究機関、政府関係者、団体職員など 100人を超える方にご来場いただきました。

シンポジウムでは、まずはじめに外務省経済局審議官 飯田圭哉氏、農林水産省国際部 国際機構グループ参事官 郷達也氏から開会の挨拶をいただき、過去3年間の飢餓人口悪化にみられる厳しい現状、両省の取り組みと更なる連携の必要性が述べられました。

続いて 国連世界食糧計画(WFP)日本事務所代表 焼家直絵氏とFAO駐日連絡事務所長チャールズ・ボリコによる最新の飢餓の情報と、飢餓を取り巻く様々な要因について活動支援の紹介を交えた講演を行いました。日本担当のFAO親善大使である国谷裕子氏からは「SDGsが全ての基盤をつくる」と題したお話をいただき、国谷氏のモデレーターのもとパネルディスカッション及び活発な質疑応答が交わされました。

レセプションでは、日本担当FAO親善大使 中村勝宏氏とFoodistLink株式会社代表 一般社団法人フードサルベージ認定サルベージシェフ高田大雅氏による、食料廃棄削減に向けた料理を提供いただきました。
‪本イベントでは飢餓の最新情報とゼロハンガー達成に向けた活動の講演に留まらず、参加者からは、学んだことを広める、イベント、セミナーに参加する、食料ロス、廃棄を減らす等次のアクションに変えていく等のコメントをいただきました。一人ひとりのアクションをもって飢餓のない世界の達成を目指すことを再確認した世界食料デーとなりました。FAO駐日連絡事務所は今後も飢餓と栄養不良のない世界の達成にむけて、情報発信と公平な議論の場の提供をして参ります。


日時: 2018年10月16日(火)(国連が定めた世界食料デー)

  18:00~19:20 シンポジウム、19:30~20: 30 レセプション

参加費:無料

定員: 100名

場所: 国連大学(渋谷区神宮前5‐53‐70)https://jp.unu.edu/about/contact-us#location

              シンポジウム:アネックススペース(1階)

           レセプション:レセプションホール(2階)

共催: 国際連合食糧農業機関(FAO)駐日連絡事務所、国連世界食糧計画(WFP)日本事務所

後援: 外務省、農林水産省

協力: 日本ホテル株式会社、料理ボランティアの会

目的: 国連の定めた「世界食料デー」(10月16日)の本年のテーマは「ゼロハンガー(飢餓のない世界)」の達成です。2030年までに飢餓を撲滅するという持続可能な開発目標(SDG)2が掲げられる一方、最新のデータでは世界の飢餓人口は過去3年間増加を続け、現在およそ9人に1人が栄養不足に苦しんでいます。本イベントでは飢餓の最新情報や、「ゼロハンガー」達成に向けた活動などについて、講演とパネルディスカッションを通じて理解を深めます。レセプションでは食料ロス削減に向けた取り組みをご紹介します。

 

シンポジウム プログラム

18:00 開会挨拶  外務省 経済局 審議官 飯田 圭哉氏

農林水産省 国際部 国際機構グループ 参事官 郷 達也氏

18:10 講演 「飢餓の最新情報とFAOの取り組み

 FAO駐日連絡事務所 所長 チャールズ・ボリコ

18:25 講演 「紛争と飢餓―国連WFPの支援

国連WFP日本事務所 代表 焼家直絵

18:40 講演 SDGsがすべての基盤をつくる(仮)」

日本担当FAO親善大使 国谷裕子氏

18:50 パネルディスカッション及び質疑応答 

モデレーター: 日本担当FAO親善大使 国谷裕子氏

パネリスト: FAO駐日連絡事務所 所長 チャールズ・ボリコ 

国連WFP日本事務所 代表 焼家直絵

19:20 閉会挨拶 外務省 国際協力局 開発協力総括課 課長 山本 文土氏

 

レセプション “Eco Banquet” 〜食料廃棄削減へ向けて〜  

19:30 オープニング挨拶 農林水産省 国際部 国際機構グループ 参事官 郷 達也氏

 

「スープ ド ポワソン」のご紹介  日本担当FAO親善大使 中村勝宏氏

日本人で初めてミシュランの星を獲得した日本担当FAO親善大使・中村勝宏氏より、通常廃棄されてしまう魚の“あら”などの部位を使ったスープをご紹介いただきます。一料理人として食料問題に取り組む中村シェフに、私たちにも日頃から実践できる食料ロスの対策を伺います。

 

サルベージ野菜と挽肉のチーズフリッタータのご紹介 高田大雅氏 
                                                                              FoodistLink株式会社代表 一般社団法人フードサルベージ認定サルベージシェフ

「まずは手軽に楽しく作ってみる」ことをモットーに、卵を使ったご家庭で簡単にできる食品ロスのレシピをご紹介いただきます。高田氏は、食品ロスの問題を「じぶんゴト」として捉えるきっかけとして、皆で食材を持ち寄って開催する「サルベージ・パーティー」に協賛しています。

 

20:30 クロージング挨拶 国連WFP日本事務所 代表 焼家直絵

FAO駐日連絡事務所 所長 チャールズ・ボリコ

 

お申し込み方法

 

下記リンクからお申し込みください。

https://wfd2018.peatix.com/

お問い合わせ

国際連合食糧農業機関(FAO)駐日連絡事務所

担当:田村

Tel.: 045-222-1101 E-mail: [email protected]