国際連合食糧農業機関(FAO)駐日連絡事務所

シリア難民とトルコの受入れコミュニティに向けたスキル訓練で農村コミュニティでの自立促進を目指す

2018/07/27

トルコ、シャンルウルファ – FAOと日本政府、トルコ政府は農業が就業機会を与えるシャンルウルファとキリスにおいて、シリア難民とトルコの受入れコミュニティを対象とした大規模な職業訓練プログラムを開始しました。


プロジェクトは、地元の農業セクターで需要が高い分野について参加者のスキルと知識の向上を目指しています。これまでのトルコでの取り組みの成功に基づき、このプロジェクトは参加者 - 農業に従事している、もしくは農業の経験のあるシリア難民と受入れコミュニティの両方 - が栄養や健康、コミュニケーション、社会的支援などに関する自立に向けた重要な生活技能を習得することを促進していきます。


シャンルウルファのバハドゥル・ギュネシュ副知事、ヴィオレル・グトゥFAO中央アジア地域支所コーディネーター及びトルコ事務所所長、その他の人々が同席する中、宮島昭夫・在トルコ日本大使が正式にプロジェクトの開始を発表しました。


「特に農業に頼っているコミュニティ内のシリア難民と受入れコミュニティにとって、新しい職と雇用機会の創出が必要です」とグトゥは話します。「農業生産における職業訓練はどちらのグループにとっても経済的機会の向上を促進します。」


プロジェクトの目的は、参加者の雇用機会を向上することと、地域の農業労働市場において高く求められている収入創出スキルの向上にあります。双方のコミュニティから50人の女性を含めた計150人以上が6週間、理論的、実践的かつ実地の研修に参加することになっています。


研修内容は、キリスからの参加者には養蜂、野菜生産、ピスタチオとオリーブの生産が含まれ、シャンルウルファの参加者には、家畜とその管理、また伝統的な料理の準備が含まれます。日本の「難民を助ける会」は、グループの女性50人に健康な食生活について追加研修を提供する予定です。


「このプロジェクトに財政面で支援してくれた日本政府に感謝しています」とグトゥは述べました。「日本政府の資金拠出によって、シリア難民やその受入れコミュニティの役に立つことができるプログラムを現場で実施することができます」


FAOは農業林業省のシャンルウルファ地方局との緊密な連携のもと、シャンルウルファのGAP農業訓練施設にて開所式を主催しました。

 


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