国際連合食糧農業機関(FAO)駐日連絡事務所

新型コロナウイルス感染症パンデミック: 日本国内の皆さまへの主要メッセージ

2020/04/23



国連食糧農業機関(FAO)から日本国内の皆さまに向けた、
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)パンデミックにおける主要メッセージ

 

一般の皆さま

  • ご家庭に食料を過剰に備蓄する必要はありません。新型コロナウイルス感染症は食料生産に直接の影響を与えていません。
  • 賢い買い物をしましょう。一度にあまりにも多くの生鮮食品を買うと、食料品が傷む前にすべて食べきることができず、食べ物だけでなく、お金も無駄にしてしまうことになります。
  • スーパーマーケットや食料品店、飲食店などでは、レジの列に並ぶときも含め、他人との物理的な間隔をあけて利用してください。混雑の少ないお店や時間帯を選んで買い物をするようにも心掛けてみてください。
  • 食料品により新型コロナウイルスが感染したという証拠はありません。特にこのストレスを感じる状況だからこそ、ご自分自身、そしてご家族のために栄養バランスの良い健康的な食事をとるようにしてください。
  • ご家庭で農作物や食料品を取り扱う前後には手を洗い、調理前には食料品を洗い、適切な洗浄・調理方法をとってください。
  • 小規模農家や漁業従事者のように、私たちが食べるものの生産者や、トラックの運転手などの食料品を市場やお店に運ぶ運送業者、倉庫や貯蔵所の作業員、そして飲食店やスーパーマーケットで働く人々は、このパンデミック時における、私たちの食べ物のヒーローです。感謝の気持ちをいつも忘れないでください。
  • 中小企業や地元の商店から食料品を購入することで、この困難な時期に彼らの生計を支えることができます。
  • フードバンク、コミュニティ組織、慈善団体などを通して、必要な人々に食料を寄付する機会があれば、ぜひ行ってください。私たち皆が、共にこの危機的な状況に置かれている中で、分かち合いやお互いへの思いやりが大切です。


政策立案者の皆さま

  • 新型コロナウイルス感染症は公衆衛生への即時の政策対応を必要としますが、この対応では、すべての人々が、栄養価が高く、手頃な価格の食料にアクセスできることが求められています。
  • 政策立案者、省庁、および民間部門は、食料を提供する流通網が調整され、適切に機能するように協力する必要があります。
  • 価格、生産、消費、在庫に関する最新の市場情報の透明性の維持、そしてこれらの情報へのアクセスを皆に確保する必要があります。このような情報へのアクセスが、不確実性を低減させ、消費者と供給者双方の安心につながります。
  • 国内外の供給ラインをオープンに保つこと、そして、貿易を制限したり、国内または対外的に商品の流動性を妨げるような規則を課したりしないことが重要です。不適切な管理政策によって引き起こされるフードサプライチェーンの混乱は、人々をより苦しめてしまいます。

地方自治体の皆さま
以下の食品安全措置をとることを推奨します。

  • 店員間、および利用客間の物理的な距離の確保。
  • 利用客が移動するのに十分なスペース、決められた入口と出口の確保。
  • 植物性食品(果物、野菜)、動物性食品(肉、魚)、乾燥食品(米、マメ類)の分別。
  • 清潔な水と氷、衛生設備の供給。
  • 食品が持ち込まれる売り場・保管場所や保冷庫、輸送手段(トラックなど)の清掃。
  • 店員や供給業者、運送業者など、食品の小売に関わるすべての人への消毒剤とマスクの確保、手洗いなどの衛生措置の徹底。

 

関連リンク
FAOと新型コロナウイルス感染症(COVID-19) (日本語)

FAO and COVID-19(英語)